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基礎知識「名詞②」

井手口です

 

昨日の「基礎知識に関して、
自分が出来る範囲で補足説明を
させていただきます。

まず、名詞や動詞のような品詞とよばれる
ものは先行研究では以下のように、
分析されてきました。

*談話上の役割を基板にする方法
(Hopper and Thompson 1984)

 

動詞:叙述を典型的な機能とする。

名詞:言及を典型的な機能とする。

形容詞:修飾を典型的な機能とする。

 

他にも意味的に分類したりする分析方法も
ありますが、ここでは取り扱いません。

 

さて、今どきの品詞分類は、形の面で
議論を行います。

 

形から単語を分析するなら、
昨日の記事でも言及されたように
「格助詞がつく単語は名詞」という結論に
至って何ら問題はないと思われます。

これ私の基本的な立場です。
以下では、様々な名詞の機能に焦点をあて、
名詞の性質を深く掘り下げていきたいと
思います。

 

「人称代名詞」

人称代名詞と気軽に言ってしまうと
よく怒る人がいます。

それは人称代名詞という用語が生まれた
国に問題があるからです。

この用語はもともとラテン語からきて
おります。

ラテン語というのは動詞と人称代名詞と
言われる名詞が一致をします。

つまり動詞が人称代名詞によって
形をかえるのです。

そう考えると、日本語の動詞は人称代名詞に
よって形を変えないので、
人称代名詞があるとは言えなくなって
しまいます。

「まあまあ、そんなか学者みたいなこと
言わないで、外国人に教えられたら
いいじゃん」と思う方もいると思います。

それで結構です。

でも人称代名詞という用語の歴史を
知ることぐらいはいいじゃんと思います。

ただし、「話し手」や「聞き手」などを
表す単語で意味的に人称を表せるので、
人称代名詞は完全に発達していないが、
「私」や「君」などは人称性を
持っていると言って無問題です。

 「普通名詞」

ここでは普通名詞を
「お父さん」
「お母さん」
「夫」を指す単語と定義し、動物、生物
などを指す名詞は問題外とします。

さて、これらの普通名詞はじっくり調べて
みると、それぞれ役割が異なります。

例えば「お父さん」「お母さん」は
相手に呼びかけをできる。
しかし「夫」はできないというのが一点目。

そしてもうひとつは
「お父さん」「お母さん」は
一人称的に用いることも可能です。

 

「お父さんが小さいころはね、
未成年でもお酒を飲んでよかったんだよ。」

 

このように普通名詞にも機能が豊富な
単語がたくさんあります。

 

「抽象名詞」

名詞というのが「もの、ひと、でき事」を
表すといった場合、

「大きさ」
「数字」(ここでは一個とかの数量詞は意味していません。)
「主義」のような単語はどう扱われるのでしょうか。

これらの単語は「格助詞」がつくので
名詞というのは間違いありません。
しかしいずれも「もの、ひと、出来事」の
いずれかを表しているというのは厳しい。
このような名詞を抽象名詞といいます。

 

「形式名詞」

最後に形式名詞についてです。
形式名詞というのは

「それだけでは意味が表しずらい
(自立していない)単語です。」

 

「卵だ。」といっても意味は通じます。
ただし、「のだ」「のは難しい」と言っても
意味は通じません。

これに意味を持たせるには、
「修飾」ということをしなければなりません。

 

「卵を割るの(こと)は難しい」

「大きいの(モノ)が欲しい。」

「背の高いの(人)が逃げていった。」

 

このように形式名詞というのは文もしくは
単語の修飾があって初めてその意味を
もつのです。

 

以上が私の考え方です。

 

最後に皆さんにクエスチェンです。

若者言葉で「TBS」とは何の略か
しっていますか?

 

こたえは・・・・

「テンションバリ下がり」という意味です。

ここまで読んでくださった皆さんは

「TBS」でしょうか?

私は「ブチアガリ(テンション上げ)」です。

 

そろそろ夕飯を作るので帰ります。。。

 

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