15Jul
今日は、
『授業に役立つ小さなアイデア集⑰ーJLPT文法①ー編』です。
*『日本語教師の皆さまの「授業に役立つ小さなアイデア集」』過去の記事はこちらにあります。
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2024⑤
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2051⑥
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2058⑦
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2065⑧
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2085⑨
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2110⑩
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2132⑪
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2154⑫
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2161⑬
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2377⑭
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2386⑮
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2410⑯
今日もちょっと斬新かもしれませんが、、、^^;
やり方は、至ってシンプルです。
それは、
『JLPTの文法に、ぜ〜んぶストーリーをつける』
です。
これは、どの生徒さんも、とっても喜んでくれて、最後まで笑顔で勉強ができる魔法の?!教材です♬
例えば、実際に、昨日使ってみました。こちらは一部ですが、、、
こんな風に、生徒さんとの普段の会話で、または、初回のカウンセリングで知る
「趣味」「好きな物/こと」「嫌いな物/こと」「知りたいと思っていること」などなどを組み込んで、
『世界に一つだけの、この生徒さんのためだけの教材』
を、作ります。
そして、この教材にはルールがあって、
『JLPT N5の文法を全て入れる』
ということです。
こう言うと、
「え〜!!!大変そう〜!!!」
と思われるかも知れませんが、どんな会話の切り口からでもいいので、スタートしてみると、意外と会話が展開できます。
私はこういう、手間暇をかけて、職人さんのように、ただただ良い物を作りたい!と取り組む作業も結構好きです♬
「時間がかかることを省く」ことを意識している毎日の中で、「いや、これは、時間をかけよう。この教材だけは、時間をかけて、いいものを作って、明日に臨もう!」と、少しでも時間が取れたら、そうやって「時間がかかる」ではなく「時間をかける」という意識で取り組んでいます。こういう頭のスイッチを切り替える瞬間が好きです^^
例えば、私がこのシートを作るときに、「何から会話をスタートしようかな・・・?」と考えて、
Step1. 全体のストーリーのイメージ
●奥様の繋がりで、よく、初対面の方と食事をするって聞いたから、その人と友達になって、次の約束を作って、友達になれるようなストーリーにしよう!
●よく、食べ物の話になることが多いから、食べ物のTopicにしよう。
と、決めました。
普段のその生徒さんの日常生活で「できるだけリアルに近い」場面設定です。
ここが、リアルになればなるほど、それだけで
「あ、これ、本当に自分だ!」と、最初からずっと笑顔で次の展開を楽しみに読んでくれます♬
同時に
「ここまで自分のこと分かってくれてたんだ〜」と、私に対しても、「ありがとう」という気持ちを向けてもらえます。私を見つめてくれる表情を見ると分かります。
「普段から、あなたのことに、しっかり関心もってるよ〜。」という意思表示ですからね^^。そしてそれは、本当にそうですから。
Step2. 会話作り
上記のシートのように、「Aさん、Bさん」という、会話調がいいですね。そして、会話の相手は、ここも、実際に実在しそうな、もしくは、今後出会う可能性が高いな〜と思うイメージの登場人物がいいですね。
どの会話もそうですが、初級の生徒さん=日本の生活に関しても初級者、という図式がだいたい繋がっていることが多いと思います。ですので、シンプルに「はじめまして」からでいいと思います。
一通り、「自然に会話が流れるとしたらこうかな〜」と、あまり、N5の文法など意識せず、自分の頭の中で、2人の会話のキャッチボールを始めます。「はじめまして」からスタートすると、自然とN5レベルの文法を使うことになっています。
そして、数行進んだら、N5の文法リストを見て、
「「も」を、どこかで入れようかな〜。あ、そっか、ここは、Aさんが「カレーが好き」って展開にして、Bさんが「私も」ってすれば「も」を使うな〜。」
というように、遡って、その前後だけ少し文脈を変えて、というふうに修正しながら進めることもできます。ここも、思ったほど難しい作業ではありませんよ。
Step3. ユーモアを入れる
途中、「オレゴン!」とか「アフリカ!」という言葉が入っていますよね?これは何かと言うと、普段この生徒さんがよく行っている、ユーモア=口癖、なんです。
とってもすごい!って思った時、また、よく出来た時など、モロッコにいたときも、このように「すごい!」っていうことを表現していたようです。
これは、特に意味もなく、友達と話す時など、ユーモアで使ってただけ〜。ということでした。
ですので、これもちりばめてみました^^ 案の定、最高の大うけ!でした^^
「教材」として読んでいるのですが、随所に「あ、これ、自分じゃん、本当に!」という気持ちになるのだと思います。
Step4. まとまりをつける
読みやすいように、だいたい、1回のやりとり毎に、スペースを作ります。
そして、今日はここまで教えよう〜と決めているところに「・・・・・」ラインなどいれます。あとは、連日同じシートで、
「じゃ、また、昨日のところから読みましょう〜!」
と言って、復習がてら読んで確認します。同じシートで会話を最後まで続けているため、毎回このシートだけで勉強できるし、また復習も、復習したいところまで前のページにいくだけです。
これを数日間、繰り返します。
Step5. 漢字バージョンも作る
このように、今度は「漢字バージョン」も作ります。
(このサンプルは、まだレッスンで使ってないので、未完成です。。。)
こうすると、一通り「ひらがなバージョン」で言えた後は、「漢字バージョン」で練習することができます。
*漢字バージョンの使い方は、こちらの記事をご参考下さいませ。
→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2410
大まかには、以上の流れですが、この独特な教材を使うには、また「コツ」があります。
今日は長くなりましたので、明日また、その「コツ」を詳しくupしたいと思います。
こうやって、生徒さんが笑顔で、楽しく学べて、本当に覚えられる!という教え方や教材を、自分なりにこの10年以上で、いろいろと試してきました。
「固定概念」を外すと、とてもたくさんの「アイデア」や「楽しい!」が発見できますよ♬
ではまた明日^^
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→http://naruhodo-nihongo.com/?p=2425
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