27Mar
日本が大好きなスリランカの皆さんは
「日本、サクラ、サクラ」
と、「日本いえばサクラ」とだいたい知っています。今はちょうどその季節で、だから、今日道端でとったサクラの写真を、スリランカの皆さんに見て欲しいな、と思ってのアップです。
私は、日本語の先生をサポートする仕事をしています。
そして、数年掛けて、自分で「文法の参考書」を作りました。
私は文法が好きです♬
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「私は入江です」
を教えるとしたら、どうしますか?
私は、
- わたし+指さし(自分を)
- 入江、日本人、教師=情報(information)
- わたし=information
- 「=」= 「は+です」
- わたしは 入江です。
と、教えます。
???
と思いますよね。
こうやって、数学のような要素を取り入れながら、無駄な説明をなるべくしないように、「ステップ」で分かってもらえる「流れ」を作ります。レゴのように、積み上げる、そんな感じです。
写真のサクラ色の本は、2日前、私の講座に申し込んで下さった日本語教師の方にお作りしたテキストです。
(「初級文法なるほど通信トレーニング」)
日本語を教える前は、文法の大切さが分かりません。
日本語を教える前は、「教え方」が知りたいと思います。
でも、一番大切なので、もくもくと、コツコツとテキストに向かってじっと文法を見つめる時間です。
読んで、頭に入れて、右から左から視点を変えて考えてみて、そして、最後に1つのキーワードを見つけます。
表舞台は笑顔で、パフォーマンスも必要なお仕事ですが、その表舞台を作るためには、この地味な、長い、1つ1つ、というこの作業が必要です。
きっとそこで、継続することや、分析する力や、忍耐や、そんなことも一緒に文法の理解と共に身につきます。
だから私はあまり「楽しさ」だけは求めません。
笑顔のない、真剣に文法を見つめる、学ぶ、続ける時間の先にある「楽しさ」のために、目の前の楽しさを求めない、ということも大好きです。
本気で力を付けたい日本語教師の皆さんに、たくさん出会いたいなと思います。
1年のほとんどが咲かない時間、つまり、舞台裏のような、1年に数週間しかみんなに注目されないようなサクラの表舞台の短さと魅力は、「裏」があるからですね。
私はそんな、サクラのような日本語教師にも憬れます。
専門性の追求は、生徒への思いが支えてくれます。
スリランカの皆さんに、世界中の生徒さんに、
「日本語ってかんたん!わかりやすい!楽しい!」
って思ってもらえるための裏舞台を追求したい方に、私が見つけてもらえたらいいな、と思います。