19Apr
日本語教師になってよかったこと、それは
「自分が使っている、人が使っている言葉から心理がみえる」
というもの。
なので、日本語教師のその先に「心理カウンセラー」など、心理関係のお勉強をされる方って結構多いです。
私も日本語教師になって、この「言葉と心理」を自分なりに分析してきました。
そして、ことある毎に私が周りの皆さんに発信してきたこと、それは
「「〜べき」って、使う時気をつけて下さいね。」
というもの。
国民性からして、日本人は特にこの「〜べき」を使っている人が多いな、と、今までの出会いで思っています。
「教師だから、生徒のお手本になるような言動をするべきじゃない?」
「母親だから、まずは子どものことを最優先で考えるべきでしょ!」
「男性だから、一家の大黒柱としてまずは仕事を頑張るべきなのは当たり前!」
「まだ子どもだから、先生の言うことを聞くべきでしょ?!」
「立場」だから「理想の姿」+べき
が、「べき」を使う時の典型的な文型です。
これ、自分に、人によく使っていませんか?!一般的な理想ありき!で相手と話している人、ほんとう〜にそれが正しいのですか?!とよく思います。
だから私はここ数年、ほぼ使っていません。この「べき」を。
そしてこの傾向は、やはり経営者の皆さんに多いように思います。もちろん立場的なものでしょうが、
「社員なんだから、○○するべきだろ!」
なんて、聞いてて、個人的には
「や・め・て・く・だ・さ〜い!!!!!」
と思います。
「べき」と押しつけて、当たり前のルールのようにおさめるのはやめてほしい、と思っています。
なぜその人が、経営者と同じ理念を持ててないのか、「べき」と言わないと共感してもらえないのか。
それは教育が足りないのか、あまりにも今までの育った環境が違うのか、必ず何かの原因があります。
まずはそこに関心をもって欲しいと思います。
これだと、これから外国人の皆さんが日本のあちらこちらで
「自分の意思で日本に来たんだから、日本のルールを守るべきでしょ!」
の一言で「日本」を押しつける経営者が増えそうで怖いのです。
「言葉はその人の心」をそのままうつします。
「べき」を使う前に、
「どうしてこの人はこれをしなかったんだろう」
と、相手の言動の後ろにある理由を想像して、まず尋ねて欲しいと思います。
「自分は〜べきだと思ってるんだけど、どうして〜したの?」
と、「べき」を自分の固定概念のように使って、でも、相手にはその背景を聞く「受け入れ体制」を持って聞いて欲しいと思います。
固定概念、一般常識を「守るべき!」と思って生きている人が多いなこの国、と思ったことが何度もあったので、今日はこんなことを書いてみました。
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