26May
日本語教師の皆様のための『授業に役立つ小さなアイデア集②ー文法の概念を捉えることー』
この約10年間、今も昔も?!変わらず日本語教師の皆さんからのお悩みの1番は・・・
「文法を教えることに自信が持てない・・・」
です。
今回は、私の今までの皆さんとのやりとりで、私がお話させていただいた内容を少しまとめてみました。
Q1. 文法に自信がないのですが・・・。
A2.本屋さんやネットに、文法知識に関する情報はたくさん出ていて、見たり、読んだりしていらっしゃるかと思うんですが、この「自信がない」ってどういうことなんでしょうね・・・。情報収集はできる、でも、教えるのに自信がない、ということ・・・ですよね?
Q2.はい、読んで理解はできるのですが、でもその先が・・・、それをどう教えればいいのか分からなくて。
A2.そうですか。情報は目の前にあって、でも、それをどう教えたら良いのか分からない、ということですね。それって、その情報を整理できてないから、何を教えれば良いのか、どう教えれば良いのか分からない、ということ・・・でしょうか?
Q3.多分、そうだと思います。読んでも頭の整理が出来てないから、とりあえず教えてる、という状況なんだと思います。
A2. そうなんでしょうね。分かりました。情報はある。でも、それをどうやって教えたら良いのか分からない、だから「頭の整理が出来てない」という、逆に言えば、「頭の整理」ができれば、多分自分で理解して、納得して、選択して教える、ということができるんでしょうね。
Q4.本当にそうだと思います。でも、頭を整理するのってどうやったらいいのか分からないし、そんな教材に出会ったことがなくて
A4.私も日本語教師になって最初の3年は、とにかく①文法の情報収集、できるだけ徹底的に。それから②それをまとめる作業、をしました。今思い出しても、その「まとめる作業」は、とにかく目の前の文法の情報をず〜っと眺めて、分析して、授業して、その振り返りをまた資料に反映させて、また分析し直して・・・これをとにかく何回も繰り返しました。自分のことを思い出しても、「分析+整理」の部分って、何か教材に頼ったわけではなかったな〜、と思います。
Q5.どうたったら頭の整理ができますか?
A5.私がやってきた段階をご自分でもやってみるとか・・・。でも、分析するのがそんなに得意ではない、となると、恐らく何年もかかってしまいますね。。。コツとして、「核心」にあるものを探すつもりで・・・とか、その「概念」を突き詰めていくと・・・と、そこに行き当たるのですが。例えば、「義務=なければなりません」を教えるとします。
私だったら「義務」ってどういうことだろう・・・と分析します。生徒達は、恐らく母語に「義務」を表す言い方があり、日常生活で「義務」を表す表現を使っているはずです。ですので、その「概念」=「イメージ」を探し当てて、それをまず共通認識させて(通常、導入などで行われますね?)、あとは文法のルールとして、知識として教える、という感じです。
どうですか?難しそうですか?
Q6.そうですね・・・概念ですか・・・今までそうやって考えたことがないのでできるかどうか・・・
A6.もし、ご自分ですると、あまりにも時間がかかりすぎるとか、分析が苦手などでしたら、私が作っている初級文法を完全にマスターする教材もありますが、もちろんお金がかかりますので、もし宜しければ、という感じでご紹介はさせていただいています。ただ、「パーソナルサポート」がついているので、何か質問などあれば、いつでも対応できますので、教材+私、というセット教材?という感じで使っていただき、「頭の整理」=「文法を教える自信」にお役立ていただけたらと思いますが・・・。でも、まずは自分でやってみて、というところをチャレンジされるのも、もちろんいいと思いますよ。
っと、こういうやりとりをよくします。
もちろん、教材を買って頂くことは簡単です。そして私もサポートさせていただいていますので、間違いなく文法理解を「頭を整理しながら」行う事が出来ます。
ですが、もし自分でやってみたい、という方がいらっしゃいましたら
例えば、「許可」=「〜てもいいですか」を教える、だけではなく、結局「許可」って、どうして必要なんだろう?「許可」って何なんだろう?と分析してみて下さい。
同じように「て形」って、一体何なんだろう・・・?何を表しているんだろう・・・?「て形」で使われている共通の概念って・・・?と、いろんな角度から分析を深めていきます。
許可って、持ち主がいる、管理人がいる、公共の場所など、もちろん、「自分のものではない」ので、許可を取る必要がありますよね?そして、その前に「これがしたい/欲しい」という気持が自分自身にありますよね。自分のものだったら、誰にも許可を取る必要はありませんが、それが「自分の」じゃないから、「許可」というステップを踏まなければいけない、ということですよね?こういうことを、こういう順番に導入に反映していきます。そうするとその流れで理解をしてもらうことができます。
このような場面は生徒達も自分の国では当たり前の認識としてあると思います。でも、その当たり前の認識が、「日本の認識/常識」と違うことも多くあると思います。
ですので、日本の認識/常識=ルール、を教えながら、日本語の作り方=ルール、を教えるということになります。
また、「〜ている」ってどこで使われても「継続」を表します。
食べています、結婚しています、座っています、アルバイトをしています・・・・・。
教科書では、違う課でそれぞれ教えることが多いかも知れませんが、概念は同じです。これを全部まとめて教えることもできます。「概念」というくくりで教えれば、もっとシンプルに入ることもよくあります。私の頭の中では、これらは「同じ」です。
「進行」「結果の継続」「状態」・・・いろいろな用語を絡めて覚えますよね?でも、これらの共通点は「継続」、それだけです。だから私は「〜ている」は、全部継続です。と教えて、それからいろいろな使い方を教えます。ここが「共通概念」です。
もっとフレキシブルに考えられるようになると、結局どの「〜ている」も同じ、ということが分かります。
そういう「フレキシブルな見方」を皆さんが持てるようになれば、まず、文法分析が楽しい!となります。発見の連続ですから。そして、それを教えるアイデアも、これもまた楽しい!に繋がります。
文法の前の「概念」をどうぞ意識して、1番必要な「核心=自信」を手にして下さい!
*「初級文法なるほど通信トレーニング」にお申し込み下さったの方のコメントです。同じ立場、同じ気持ちの方もいらっしゃるのでは?と思います。「共感」って、それだけで、「私だけじゃないんだ!」と思うだけでホッとしますよね。
そういう気持を持っていただけたらいいな、と思い、掲載させていただきました。
(見えにくい方は、こちらをご覧下さいませ。
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