25Mar
みなさんこんにちは、アミです(‘ω’)ノ
さてさて、日本語学校での研修が始まりました~!
今日は、中級研修の様子をお伝えします。
事前に出されていた課題は
「として」
「にしては」
「にしても」
の三つの導入を考えてくることでした。
これまで、初級の学生とばかり仲良くしてきたからか、
中級の文型というものに、大変不慣れなことに気づきました。
例文を考えるのにも、時間がかかります…(-_-)
何とかひねり出した導入の文は、
「手ぬぐいは、掃除道具としても使えます」
「彼は、力士にしては体が小さいです」
「いくら忙しかったにしても、電話する時間くらいあったでしょう」
です。
就職面接のとき、
「はじめの頃は、授業に集中させることから
指導しないといけないから大変ですよ」
と聞いていたので、ならば生徒を飽きさせないようなものを!
と思い、手ぬぐいと力士を題材にしてみたのですが…(/ω\)
ベテランの先生方からいただいたのは、
「導入で用いる題材は、目新しいものよりも、
生徒が見慣れたものであるほうがいい」
というアドバイスでした。
いきなり、手ぬぐいや力士を出しても、
新しく聞く語彙ばかりに注意が行ってしまい、
文型が頭に入らないのだそう。
「中級」といっても、
みんなの日本語であればⅠとⅡの二冊を終えたばかり。
初級文型の定着はまだまだで、未習の語彙や文型には、
初級の生徒と同様配慮が必要だということでした。
この日本語学校ではスピーチ大会が毎年行われているのでそれを題材に、
「○○さんは、クラスの代表としてスピーチ大会に出ました」
とか、非漢字圏の学生で漢字の成績が優秀な学生がいれば、
「○○さんは、ネパール人にしては漢字が上手だ」
といった例の方が、生徒がのみこみやすいということでした。
なるほど…( ゚Д゚)
小道具を使うよりも、シンプルで分かりやすい!
既に共有している状況は、
何より導入の材料になるのです!
(もうちょっとだけ書くと…
ネパールからきた学生たちは、
「せっかく日本にいるのだから日本を楽しもう!」
という意識がないのだとか。
中国人の学生が国内を旅行したり、街で遊んでいるのに対し、
ネパール人は、アルバイト先と学校と自宅を往復する生活なのだそうです。
ことばや物価の差も理由なのかもしれませんが、
そもそもそんな意識がないのだとか…)
どんなに、日本らしいものや、面白いものを使っても、
それが生徒の生活から遠いものであったなら、
使えない技術を教えてしまうことになるのかもしれません。
そういえば、振り返ってみるとこれまで、
「教師が学習者に見せること」ばかり考えてきたような気がします。
まるで、教師がエンターテイナーであるかのような。
(そういえば、教壇を舞台だと思ってた時期もありました…(*_*))
授業の主役は生徒たち。
彼らが、日本の生活の中で
触れているもの、見ているもののそばに、
さりげなく日本語を添えてあげる…
ちょっとうまくいえませんが、
そんなイメージを持ち続けたいなと思います。
では、今日はこの辺で!
アミでした。