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学習者の注意の仕方(体験談2)

学習者の注意の仕方

 

先日、「学習者への注意の仕方」についての話題が出ましたが、このテーマについて、ある日本語教師の方よりご意見が届きました。

Nさんは、ドイツで日本語教師をされていらっしゃる方です。

とても「なるほど〜」な体験談でしたので、また皆さんに共有させていただこうと思い、ここでアップしたいと思います。

では、以下の通りです↓↓↓

 

テーマ1:「プライベートレッスンは履歴書に書けない」という点について

ドイツでは「プライベートレッスン」も職歴に記載してOKです。但し、学校側がグループレッスンの講師を求めている場合、時には「プレイベートレッスンの経験」はニーズの不一致で、気に留められない場合もあると思います。日本でもどの会社でも似てるような気がしますが、大切なのは「会社の求める人材」と「募集者の経験・能力」が一致するかどうかじゃないですかね?

 

 

テーマ2:「学習者への注意の仕方」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

先日は「目からうろこ」のご意見が送られており、

私自身大変勉強になりました^^

(「学習者の注意の仕方(体験談1)」を受けて)

大半自己満足ですが、私の方も「あれはよかったかもなぁ~」と思い当たるところがあるので良かったら書かせてください☆

 

①(初期の段階で)「授業内でしてほしくないこと」を授業に混ぜてさりげなく話す。

先日、初級向けの授業でテキスト内に「すみません、授業に遅れます」「(授業中)トイレに行きます」という文章がありました。

このときに、例文の説明をした後、「日本人は周りのことを良く考えるよ。授業に遅れてくる、途中でトイレに行く人がいたら授業が止まって、周りが困るよね。だから授業には遅れず、トイレは授業前かあと、休憩中に行こうね!日本流をマスターしよう♪」

「授業でしてほしくないこと」を「日本人の習慣」と混ぜて軽い口調で話しました。
すると、それから生徒さんは一度も遅刻せず、授業前や休憩中は「あ、トイレに行っておこう~」などしてくれ、かなり授業がしやすかったです☆

 

②生徒さんに自分のスタイルを押し付けず、深刻にならない。

個別学習塾での経験ですが、真面目な先生ほど生徒さんのレベルを上げてあげたくて、頑張ってカリキュラムを作り熱心に指導をされていました。

もちろん、その方法が上手くいく生徒さんもいましたが、中には生徒さんの方が先生を敬遠し、先生の方は深刻になり「こんなに頑張ってるのになんでついてこないの?」・・・。と関係が崩れていくのを何組かみました。

集団でも個別でも、大切なのは生徒さんの熱に合わせることじゃないかと思います。
もちろんカリキュラムをこなすために引っ張る力も必要だし、集団だと見る生徒さんが多いので大変だと思いますが・・・。

だけど、先生が嫌な思いをしながらの授業はきっと生徒さんも楽しくないと思います。

そのためにも、生徒さんの反応や姿勢を深刻に取り過ぎないのも大切かもしれません。例えば寝てる生徒さんがいれば

「OOさん、どうしたの?昨日眠てないの?」と聞き、相手の意見を聞いたあと、例えば

「じゃあ、今日は家に帰って寝て、今日の授業は宿題です。頑張って解いてきてね」

「この時間は仕事の後できついんだね。授業時間を見直しましょう(授業後に他のコースを見当)」

など相手が一番勉強しやすい環境・スタイルを考えてあげるのもいいかもしれません。
生徒も先生も楽しく関われる授業ができたら素敵ですよね☆

あ、長くなってしまった!ごめんなさい>_<
日本語講師の意見の場って私にとってすごく貴重でありがたいです!
またメルマガ楽しみにしています^^

 

以上です。

国によって、学習者によって、そして、日本語教師によって、どのような対応をするのが一番効果的なのか、にマニュアルはありませんよね!

でも、少しでも「うまくいった!」という成功例を教師自身の中にストックしていけたら、「学習者の注意の仕方」に、少しずつ自信がつきそうですね!

Nさん、貴重な情報を有り難うございました!

世界中にいる、様々な立場の日本語教師の皆さんからのご意見、いつでもお待ちしております♪

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