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『日本語教師のその先』

「専門学校にお勤めの、日本語教師の方」

にお会いしました。

30分という、とても短い時間でしたが、ま〜、刺激の多い時間でした!

専門学校で勉強している学生さんは、もちろん、卒業後の就職が目的です。

教える側も、その一点に向けて指導を行います。

で、この教えている先生の考え方と指導が素晴らしい!!!
モチベーションの低い学生には、

「今のあなたなら、時給800円の仕事ですよ。でも、これができたら、時給5,000円の仕事になります。そして、ここまでできたら、1日数時間で10,000円の仕事になります。あなたはどこを目指しますか。」

と、

「目標とお金」

をストレートに結びつけ、学生に意識付けを行います。

「でしょ?!だったら、今、しなきゃいけないことは分かるよね。」

と、納得させ、勉強に向かわせます。

そしてこのメッセージを、

「上手な誘導の仕方」

とか、「方法」としてだけではなく、教師が、このメッセージを本当に信じて、それを言葉にして発信します。

だからこそ、学生の心に届き、それが実際の行動へと繋がるのだと思います。
そして私は質問しました。

「でも、一般的な日本語教師が、どうやって専門学校で教えることができるんですか。専門学校で教えることができるようになるために、何を身に付けたらいいですか。」
そしてその答えは
「専門学校では、「日本語」を専門に教える時間はありません。「経営」「簿記」「翻訳」など、自分が必要な科目を大学のように単位制で取ります。そしてそれを「日本語で」学びます。だいたいは、日本語教師ではない、その専門の先生が教えます。目的は専門知識と技術。でも、それを学ぶのは「日本語で」なので、もちろん日本語がネックになって十分に知識や技術を得られないこともあります。私達日本語教師であり、専門を教える教師は、日本語でつまづいている学生をフォローすることができる技術を持っていますので、「専門知識」+「日本語」の面から、フォローすることが出来ます。他の日本語教師ではない先生は「日本語が全然伝わらない・・・。」と、そこで止まりますが、私達は、「日本語の専門知識と技術」があるので、そういう先生方のためにも、語彙表を作ったりして日本語の面でお手伝いができます。「日本語」という専門性と、「専門知識」としての専門性、この2つの専門性を持っていますので、しっかりとここに自分の居場所を作ることが出来ます。でもこれからも、もっともっとこの2つの専門性を追求していかなきゃ、と思っています。」

「日本語学校のその先」にいる日本語教師の方のお話です。

「日本語を」教える日本語教師の皆さん。
学生の目的が「日本語」であれば、もちろんそこで満たされます。

でも、「日本語で」を考えている学生に、
「私が提供できるのはここまで」

とするのか

「私はその先のゴールもサポートできるような教師になりたい」

とするのか。

もちろんそれぞれだと思います。

でも、この頃は、就業を目的に日本に来る外国人の方が増えているという現状と今後を見据えると、私達日本語教師も

「日本語教師のその先」

と、自分自身のその先を見つめてみるのもいいのではないでしょうか。

「日本語」という専門性と、もう一つの専門性。

この先生が言われた

「これを身に付けると、これが手に入ります。ここまで身に付けると、ここまで手に入ります。」

が、私達にも当てはまりませんか?!
日本語教師としての専門性、それはやっぱり「文法知識」だといつも思っています。

そして、もう一つの専門性・・・きっとこれは「個性」や「これまでの経験」に繋がっていますね。

もし、「もう一つの専門性」を見つけたい、それを「日本語で」教えられるようになりたい!という、「日本語教師のその先」を目指したい方。

まずはご自分で見つめ、「これかも?!」と思うものを見つけたら、またそこから新しい「日本語教師の可能性」が開きますね、きっと!

http://www.heart-international.info

いつも最後に告知をつけてすみません。
ただ、他にはないサービスなので

「まさにこれを待っていました!」

という方に、ちゃんと届けばいいなと思う気持ちで書いています。

特に「文法チェックテスト」というプログラムは、私自身、かなり時間を費やすことになります。

ですので、次回開催は、今のところ「未定」としています。

両プログラムとも、お申し込みは11月25日までです。

「今、開始するのは難しいけど、日本語学校の春休みに集中して受講したい」
「来年4月以降で受講を開始したい」

など、受講開始時期はできる限り臨機応変に対応させて頂きますが、こちらの準備の都合上、「予約」も、11月25日までで、一旦受講生の把握をさせていただけましたら助かります。
では、よい週末をお過ごし下さいませ♪

 

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