30Mar

君の声しか聞こえない
みなさん、こんにちは!
月曜担当のマツです。
先日、野球観戦に行ってきました。
外野席はホークスファンで埋まり
みんな立ち上がって
文字通り、鳴り物入りの応援です。
私たちの後ろの席には
子ども連れがいたんですが
小さい子は両手で耳をふさいで
「うるさい~」って半べそ状態。
お父さんはその子を抱いて
どこかへ行きました。
野球に興味ない子どもにとっては
球場は非常にうるさく、苦痛な場所でしょうね。
私たちの音の聞こえ方は
物理的な音の大きさだけでなく
心理的なものが影響して
はっきり聞こえたり、
反対に、よく聞こえなかったりすることがあります。
だから同じ場所にいても
一人一人聞こえ方が違うんです。
あなたは今、どんな音が聞こえてますか?
風の音、車のエンジン音、誰かの話し声・・・
私たちの周りにはたくさんの音であふれています。
例えば、あなたがパーティーに参加したとします。
みんなの話し声、笑い声、食器の音、流れる音楽などで
そこはとてもにぎやかです。
そんな騒がしい場所に
もし、あなたの大好きな人がいたとしたら・・・
その人の声だけ大きく聞こえることがあるんですよ~。
そんな経験、ありませんか。
他の人の楽しそうな話題より
会場に流れるノリのいい音楽より
好きな人の言葉に注意を払っているからです。
このようなこころのはたらきを
選択的注意といいます。
同じような大きさの音が
同時に存在していても
特定の音に注意を払うことで
私たちは自分に必要な音だけを選択し
聞き取ることができるのです。
これは音(聴覚)だけに限らず、
ほかの刺激(視覚や嗅覚など)にもあてはあります。
私たちの周りは
たくさんの情報や物事であふれていますが、
人は全てを処理することができないので
知らず知らずのうちに
必要な情報だけを取り入れていくのです。
これを日本語の授業におきかえて考えてみると
どうなるでしょう。
毎日たくさんの新しい日本語を
あびるように習い、
疲れ気味でボ~っと聞いていた学習者が
突然、目をらんらんと輝かせ
授業にくいついて来たときは
彼らの選択的注意がはたらいているのかもしれませんね。
誰でも自分の興味あることは
聞きもらしたくないですからね~。
それでは今日はこのへんで。
また来週~(^0_0^)