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学びのルール その1

 

こんにちは!松です(^0_0^)/

私は日本語教師&心理学講師でもあります。

大学生や専門学校で心理学の基礎を教えるときに

必ず出てくるのが学習という項目です。

ここでいう学習とは

経験を通じて、行動に持続的な変化がおこること

 

人が新しい行動を学ぶ方法として

代表的なものが4つありますが

今日はまず、最も古典的な方法から紹介しましょう。

 

例えば、池の鯉にエサをあげるとき

パンパンって手をたたいてから与えます。

これを何回か繰り返していると

パンパンって手をたたいただけで

鯉が集まってきますね。

 

ある動物園では、エサの時間になると決まった音楽を流すのですが

その音楽を聞くと、放たれていた動物が

みんなエサ場に戻ってきます。

 

人間はどうでしょうか?

病院で注射をうたれて、すごく痛い経験をした子どもは

白衣を着た医者を見ただけでも

泣き出すかもしれません。

 

このように、二つのもの(手をたたくこととエサ、音楽とエサ、白衣と痛い)

を同時に経験すると

全く関係ない一方(手をたたく、音楽、白衣)だけでも

もう一方のもの(エサや痛み)が想起されて

動物がエサに集まったり、子どもが泣いたり

という行動をとるのです。

これを繰り返すと、ますます行動が起きやすくなり、

行動が強化されます。

 

強化とは、特定の行動に対して

報酬(アメ)や(ムチ)を与えて

その行動を増やしたり、減らしたりすることです。

 

子どものしつけをするとき

親や先生は、ほめたり(報酬)、叱ったり(罰)しますよね。

その結果、ほめられた行動は増えていき

叱られた行動は減っていく、というのが一般的です。

*実は例外もあるのですが、まずは一般的なお話から。

 

ということで

学習者をほめると、その行動は増え(プラスの強化)

注意すると、その行動は減る(マイナスの強化)はずなのですが

なかなかそう単純にはいかないこともあります。

 

それでもやはり

ほめることや認めることは、子どもだけでなく

大人にとっても一番の報酬となるので

授業やレッスンで教えるとき、いいタイミングでほめられたらいいですね。

*ただし、褒められるのが苦手な人もいるので

相手の反応を見て判断するといいでしょう。

 

もちろん私は

ほめられるのが大好きです!

ほめられ方にも人によって好みがあるので

その話はまたいずれ。

それではまた来週(^0_0^)/

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