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何だろう、ことばって。

 

こんにちは、アミです(‘ω’)ノ

 

 

突然ですが…

 

ことばって、何でしょう?

ソシュール、チョムスキー、パース、コンディヤック、マリノフスキーなどなどなどなどなど…

たくさんの人が、ことばとはなんなのか、について考えてきました。

 

 

日本語教師は、ことばと客観的な関わりを持っていると同時に、

他でもない現場の人間でもあるので、

いつもいつもこの問いについて考えているわけにはいきません。

 

ことばってなんだろう…

( ゚Д゚)っはっ!いやいやそんなことは今はどうでもいい!

今日の授業、受けが悪かったけど何がまずかったんだ??

明日の授業、この導入でいけるのか??

昨日教えた語彙、なんで覚えてないんだ…( ;∀;)

……ふふ、いつも必死です。

 

しかし、そんな必死な毎日の中でも、ふと考えるときがあります。

ことばたちよ… お前たちは一体、なんなのか、

いつ、どうして、どんなふうにして、生まれたんだい?

と。

 

今日はちょっとだけ、考えてみたいと思います。

 

 

目の前に、だいすきな人いるとします。

あなたはその人をみて、

ああ、だいすきだなあ

と思うでしょう。

 

では、その、

だいすきだ という 気持ちと、

「だいすきだ」という ことば

どっちが先に生まれたのか…

 

証明できるかどうかは別にして、

ちょっと想像してみましょう。

 

おそらく多くのひとが、

だいすきだ という気持ちのほうが先にあった

と考えるでしょう。

 

 

気持ちが先にあって、

それを表すためのことばが、あとからつくられた。

自然な流れのように思えますね。

 

 

では、もう少し考えてみましょう。

こんなキャッチコピーがあります。

 

「10分、休もう」

 

これ、何のキャッチコピーだと思いますか?

 

 

実は、アイスのキャッチコピーなんです。

 

休憩アイテムとしてポピュラーなコーヒーやたばこではなく、

アイスを食べて、ちょこっと休憩しようよ、

と呼びかけているんですね。

 

アイスが既に持っている、

暑い夏の日 や こどもらしい

といったイメージを再利用するのではなく、

 

休憩アイテムとしてのアイス

という、今までになかったイメージを消費者に持たせようとしている、といえます。

 

 

この、アイス=休憩というイメージが浸透すれば、

アイスを見ると休憩したくなるようになる、かもしれませんね。

 

 

そう、キャッチコピーというのはこうして、

ことばでもって、新しいイメージを、

つまり、気持ちを産み出させる装置なのです。

 

 

キャッチコピーとはすなわち、ことば

 

目の前の文型、絵カード、プリント、教案に追われる毎日ですが、

こうしてちょっと遠くからことばをみてみると、

授業にも生かせるヒントがあるかも……しれませんね(-ω-)/

John Baldessari, I will not Make Any More Boring Art, 1971

 

 

では今日はこの辺で。

 

アミでした。

 

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