1Apr
こんにちは、アミです(‘ω’)ノ
突然ですが…
ことばって、何でしょう?
ソシュール、チョムスキー、パース、コンディヤック、マリノフスキーなどなどなどなどなど…
たくさんの人が、ことばとはなんなのか、について考えてきました。
日本語教師は、ことばと客観的な関わりを持っていると同時に、
他でもない現場の人間でもあるので、
いつもいつもこの問いについて考えているわけにはいきません。
ことばってなんだろう…
( ゚Д゚)っはっ!いやいやそんなことは今はどうでもいい!
今日の授業、受けが悪かったけど何がまずかったんだ??
明日の授業、この導入でいけるのか??
昨日教えた語彙、なんで覚えてないんだ…( ;∀;)
……ふふ、いつも必死です。
しかし、そんな必死な毎日の中でも、ふと考えるときがあります。
ことばたちよ… お前たちは一体、なんなのか、
いつ、どうして、どんなふうにして、生まれたんだい?
と。
今日はちょっとだけ、考えてみたいと思います。
目の前に、だいすきな人がいるとします。
あなたはその人をみて、
「ああ、だいすきだなあ」
と思うでしょう。
では、その、
だいすきだ という 気持ちと、
「だいすきだ」という ことば、
どっちが先に生まれたのか…
証明できるかどうかは別にして、
ちょっと想像してみましょう。
おそらく多くのひとが、
だいすきだ という気持ちのほうが先にあった
と考えるでしょう。
気持ちが先にあって、
それを表すためのことばが、あとからつくられた。
自然な流れのように思えますね。
では、もう少し考えてみましょう。
こんなキャッチコピーがあります。
「10分、休もう」
これ、何のキャッチコピーだと思いますか?
実は、アイスのキャッチコピーなんです。
休憩アイテムとしてポピュラーなコーヒーやたばこではなく、
アイスを食べて、ちょこっと休憩しようよ、
と呼びかけているんですね。
アイスが既に持っている、
暑い夏の日 や こどもらしい
といったイメージを再利用するのではなく、
休憩アイテムとしてのアイス
という、今までになかったイメージを消費者に持たせようとしている、といえます。
この、アイス=休憩というイメージが浸透すれば、
アイスを見ると休憩したくなるようになる、かもしれませんね。
そう、キャッチコピーというのはこうして、
ことばでもって、新しいイメージを、
つまり、気持ちを産み出させる装置なのです。
キャッチコピーとはすなわち、ことば。
目の前の文型、絵カード、プリント、教案に追われる毎日ですが、
こうしてちょっと遠くからことばをみてみると、
授業にも生かせるヒントがあるかも……しれませんね(-ω-)/
では今日はこの辺で。
アミでした。