19Apr
こんにちは!松です(^0_0^)
17日のゆ~みんさんのブログにも出てきました
短期記憶のお話です。
(4/17の記事→http://naruhodo-nihongo.com/?p=341)
いきなり質問ですが
みなさんは、意味のない数字をいくつ覚えられますか?
確かめる方法としては
デタラメな数字(または文字や単語)の
さまざまな長さのものを用意します。
4・1・2・9・0・1・4・1・7・3・9・0・10・3・・・・
は・な・あ・に・と・い・か・お・ん・れ・・
歴史・胴体・宝石・楽器・材木・理想・風船・・・
まずは数字を覚えて、直後に復唱してみてください。
正しく復唱できた個数が、あなたの短期記憶の容量です。
二人でやってみるときは
一人が読み上げたものを
直後にもう一人が正しく再生できるか、
確認してみます。
記憶を容量と持続時間で区分すると
感覚記憶・短期記憶・長期記憶の3つがあります。
今日は、その中の短期記憶のお話。
一般的に、短期記憶の容量は
7±2チャンク(chunk)と言われています。
5~9個ということですね。
そして、それを覚えていられる時間は15~30秒です。
チャンクというのは、Miller(1956)と言う人が提案した概念で
「かたまり」とか「ひとまとまり」という意味。
先ほどの数字
4・1・2・9・0・1・4・1・7・3・9・0・10・3・・・・
バラバラな数字で覚えると「4・1・2・9」は4チャンクですから
せいぜい4・1・2・9・0・1・4・1・7までぐらいしか覚えられませんが、
「4129よい肉」「01417おいしいな」「39サンキュー」「0103おとうさん」
と、まとめて符号化してしまえば、
これで4チャンクなので、
もっとたくさんの数字が覚えられますね。
日本語の学習場面で大事なのは
30秒以内に消えてしまう短期記憶を
符号化していくことで
長期記憶にすることでしょう。
容量が無限で永久保存も可能な長期記憶にするためには
その数字や言葉が「意味のあるもの」でないといけません。
数字であっても、大事な人の誕生日や電話番号だったら
忘れないですよね。
先ほど例に出したような
歴史・胴体・宝石・楽器・材木・理想・風船・・・
を日本語学習者に繰り返し復唱させても
とうてい覚えられません。
まずは言葉の意味を知っていること
そして意味のあるまとまりで覚えることで
記憶の容量をどんどん増やしていくことができます。
すぐに消えてしまう短期記憶を
長期記憶にするための方法については
ゆ~みんさんも書いていましたね。
それではまた来週!!