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なるほど日本語.com

わたしがしている心理学研究の紹介

 

こんにちは!

ブログを管理しているスタッフが

アメリカに行っていたため

しばらくお休みしていました。

3週間ぶりの松です(^0_0^)

 

あっという間に6月も終わりですね。

2015年前半はいかがでしたか。

半年を振り返ってから7月をスタートするのもいいかもと思いつつ

流されていく私です。

 

 

日本語教師のための心理学もこれで15回目。

今日は、現役日本語教師が心理学の分野で

どんな研究をしているのかというお話をしたいと思います。

 

私は今も大学の研究員として研究を続けています。

なんと、50歳を目前にして大学院に入ったのです。

そのずっと前から、自分のメンタルヘルス、日本語教師のストレス、留学生のことなど

こころやストレスにまつわることに興味を持っていました。

通信制の大学に所属して

東京にちょくちょく通いながら心理学の勉強をし、

自分が日本語を教えている大学では、仕事の合間に心理学の授業を聴講したりしてました。

このまま日本語教師(非常勤)を続けていくことに不安を持っていたことと、

こころやストレスにまつわる疑問に対する答えが欲しいと思ったのが大きな理由でした。

 

疑問は次々にわいてきます。

留学生はどんなストレスを抱えているのだろう。

その結果、どんな心の状態になるのだろう。

 

バイトをいくつもかけもちして

大変なのに生き生きしている留学生がいる一方で

余裕のある暮らしなのに

全然やる気の出ない学生がいる

いったい彼らの何が違うんだろう。

 

留学生の支えとなっているのはどんな人たちだろう。

サポートしてくれる人が多い人とそうでない人のメンタルヘルスの違いは?

留学生を支援するにはどんな方法があるのだろう。

留学生のストレスを減らすための方法は?

健康な生活習慣を身に付けてもらうにはどうしたらいい?

など、数え上げればきりがありません。

 

上にあげたような研究の他にも

日本語教師のストレスについて調べ、

それを減らす方法を模索中ですし、

 

中国人や韓国人の共同研究者にも恵まれて、

中国、韓国、日本の大学生に同時に調査を実施して

3か国のメンタル面の特徴を比較しました。

今はインドの研究者との共同研究を進めています。

 

たくさんのデータを集めて調査・比較する研究と、

目の前にいる一人一人と向き合って、

関わりながらこころの変化を見ていく研究と

どちらも続けていきたいと考えています。

 

日本語教師として抱いた疑問を出発点として

私はこのような心理学の研究をしているのです。

研究というと、ちょっと大げさに聞こえて

自分とは関係ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

きっと教師のみなさんは自分なりの研究をされていると思います。

 

普段日本語を教える中で疑問に思ったことをそのままにせず、

解決の方法を考えて実施してみる。

その結果、どんな変化が起こったか、または変化しなかったのか。

 

授業でわいた疑問 →解決法を考えて実施してみる →効果の検証 →問題点を明らかにする →新たな方法を模索して再度実施してみる →効果の検証・・

というふうに、研究とは一生続けていくものだと思っています。

 

国内外の日本語教師の方は

教えるときにどんな疑問をもち、どんな研究や実践をしているのでしょう。

ぜひともなるほど日本語.comのFBで

私たちに教えてくださいね。

 

それではまた来週。

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