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眼球に青が泳ぐ 切ない新緑

 

こんにちは。

日本語教師&飾り巻き寿司インストラクターのマキコです。

 

きょうは『巻きす』のお話から。

『巻きす』は、日本料理の調理道具のひとつ。

これがなくては、飾り巻き寿司が巻けません。

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素材は、竹と木綿。

面積は25平方cm~30平方cmのものが一般的です。

飾り巻き寿司では、大き目の30平方cmを使います。

 

使った後は、よく乾かして風通しのよいところに保管してください。

かびの原因になりますから。

 

また巻きすは、巻き寿司だけでなく、

玉子焼きを形付けるためにも使われます。

 

何でも包み込んで形を整えてくれる

便利でやさしい相棒です。

 

さて、ゴールデンウィーク真っただ中。

これまでは、学校の体育大会といえば、10月くらい、秋に

行われるところが多かったかもしれませんが、ここ最近、春、5月・6月に

行われるところが随分増えてきました。

 

子供の学校では、一足早く29日の体育大会。

4月7日に入学したばかりで、9日間の集中練習。

 

この学校恒例の全体パネル。全校生徒が合図に合わせて、文字や数字を描きます。

5~6枚の色のついたパネルを合図に合せめくる。

音楽にあわせて、ストーリーにのってキーワードが写しだされていきます。

 

自分のパネルをめくりつつ、周りと合わす。

自分の管理と調和がなければ、美しい文字は描けません。

 

それから、ダンスに応援合戦の練習。

 

真っ黒に焼けた子供たちは、うちにくたくたで帰ってきます。

でも、体育大会の練習、楽しいみたい。^^

 

当日は天気予報に反して、炎天下での体育大会でした。

子供たちは疲れていようが何一つ力を抜いている様子はなく、一生懸命。

 

そして、最後の実行委員長の言葉。

・・・感極まって、涙が出てきて、なかなか言葉にならない。

 

「この体育大会は、副実行委員長なくして、このように素晴らしいものには

なり得ませんでした。」と、副実行委員長をねぎらう。

 

「いくら疲れている時も、終わった後は“お疲れ~!”と声を掛け合いました。」(こんなこと言っていたような)

すると各団から、一斉に「○○、お疲れ~!ありがとう!」と歓声があがる。

実行委員長、ますます言葉にならない。

そして、わたしの涙腺もゆるむ。

 

この子たちはこれから大人になっていく。

何かを作り上げるときに個人の才能や技量や主張は当然必要だし、大切だと思う。

 

でも、何かを作り上げるとき周りの人の存在は不可欠だ。

自分を認め、周りをも認め、そして感謝の気持ちをもつ。

そんな大切なことを、教えてもらったような気がする。

(そしてまた、涙腺ゆるむ。^^)

 

飾り巻き寿司インストラクター・マキコより

次回は5月9日『かたつむり』を巻きます。

お楽しみに。

かたつむり

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