22Aug
今日は、現在日本語教師養成講座に通っていらっしゃるKMさんが、日本語学校就職にむけ、個別トレーニングにいらっしゃいました。
模擬授業で出されている課題の教案を書き、何度も練習し、変更し、また練習し・・・。
KMさんは2回で教案の流れをほぼ作りました。
日本語教師の皆さんなら分かると思いますが、まだまだ駆け出しの頃って、とにかく不安!!!ですよね。
頭で分かっているけど、それをいざ教案にしようとするとどうしたらいいんだ〜><
という状態になってしまった人、少なくないですよね、きっと!
特に直接法で教えている日本語教師の皆さんは、「導入、難しい〜!」って本当に多くの方から聞きました^^;
「導入」とは、「ストーリー」です。
例えば「〜たことがあります」を教えるとすると、私が実際使う場面って・・・。
(友達と2人で町を歩いている場面で)
A:「ねえねえ、あのお店見て!ハワイパンケーキだって!」
B:「本当!美味しそう!ハワイかぁ〜。行きたいな〜。行ったことある?」
A:「あ、うん。1回だけ行ったことがあるよ。Bちゃんは?」
B:「私は行ったことないんだ。行ってみたいな〜っていつも思ってるんだ〜。」
っていうような場面、ありません?
実は、こうやってできるだけ実際にありそうな場面を思いだし、「〜たことがあります」を言う直前までのストーリーをできるだけ細かく思い出し、自然に「〜たことがあります」を「言いたい!」という感情になるところまでストーリーを盛り上げて、「〜たことがあります」って、母国語なら分かるけど、これを日本語でなんて言うの?!
という流れを作ります。これが「導入」です。
通常、3分〜5分くらいでこの「導入」部分を理解できるようにします。
でも、わかってはいても、ここまでが本当に難しい!
なぜって、多くの日本語学校が教師に課している授業の条件として、「既習語彙のみ使うこと」というのがあるからです。
1クラス10〜20名の学習者に教えるため、教師が学習者の知らない日本語をポロッと言ってしまったら、
「え、先生、それどういう意味ですか。」
もしくは
「??意味が分からない。」と本来の授業と関係ない方向に脱線してしまったら授業が成り立たなくなるから、という理由もあるからだと思います。
っということで、今日の個別トレーニングのKMさん、そんな彼女を私なりにですがサポートさせていただきました!
個別トレーニングのご案内です!
→http://www.heart-international.info/日本語教師/個別トレーニング/
頑張って下さい、KMさん!!!