ー日本語と日本文化で、日本と世界を繋いでいます-

menu

なるほど日本語.com

アメリカ人の生徒さん①

今日はアメリカ人の生徒さんとのスカイプレッスンでした。

こちらの生徒さんとは、もう何年も一緒に勉強しています。

知識は中上級。

会話力も結構あります。

ですが、中級以上の方に多いのが、意外と初級レベルのミスが多いということです。

「知ってるつもり」

「知っていたつもり」

の知識が多いのです。

しかも、意味が通じてしまうため、日本人も、「なんか違うな〜」と思いながら、訂正するまでもない、という状態みたいです。

 

で、このまま放っておくと、間違いが「化石化」してしまい、間違ったまま定着してしまう、というものです。

 

今日は、初心に戻って、「自然な日本語」の見直しをしましょう!ということで、例のごとく、はぁとinternationalオリジナルの「初級文法なるほど通信トレーニング」でも使用している「初級文法なるほど参考書」で第1章の「自己紹介」から進めてみました。

自己紹介なんて、普通、中上級の学習者に改めて教えることも少ないかもしれませんが、この参考書は「自然な日本語」をテーマに作られているので、自己紹介をするときの会話の流れにより近い形で並べられています。

(まだ登録されていない方は、このブログの中にある「無料メルマガ講座」で、自己紹介の14項目のサンプルが無料で配信されるサービスがありますので、是非そちらからご登録下さいませ。)

 

で、やってみました!

ほっんとうによかった!!!です。

例えば

T:Teacher
S:Studentの略です。

S:「私の名前は○○○です。」
T:「○○さんですね。名字は何ですか。」
S:「あ、先生質問です!「名前」は「お名前は」と聞きますが、名字は「お名字は」とは言いませんか。」

という質問が出ました。
面白い!!!と思いました。
通り一遍の練習なら、名前を言って、住所を言って・・・ですが、あくまでも自然な会話の流れにしたくて聞いた質問に対してのこの質問!ここで1つ自然な日本語を学びました。

次に。
T:「趣味は何ですか。」
S:「趣味は、ゲームをするし、旅行をするし、とかあります。」
T:「なるほど、そうですか。では、○さん、「し」って何でしたか?「し」は、「理由」ですね。ということは「どうしてですか。」という質問の表現などに使いますね。今私は理由を聞きましたか?」
S:「あ、そうですね。では、「たり〜たり」ですか?」
T:「あ、いいですね!そうですね。では「たり〜たり」で答えて下さいね。
S:「趣味はゲームをしたり、旅行をしたり、などあります。」
T:「「たり〜たり」はよかったですが、趣味の話をするときは「趣味は○○です。」と、○○の中は名詞になりますね。「趣味はNです。」の公式です。では、「たり〜たり」の文をの最後を名詞にするためにはどうしたらいいですか?」
S:「趣味はゲームをしたり、旅行をしたり することです。」
T:「そうですね!!!最後の「します」を名詞にするためには「動詞の辞書形+こと」ですよね。そして、「です」がつきますね。」よくできました!」

と、誘導しました。

この参考書の第1章-10に、「趣味を言う」という項目があります。この部分を見ながら、公式を再確認して学び直しました。

本来、自己紹介はほとんど初級の一番最初に習うことが多いです。

一番シンプルな形なら「練習したとおり」にできた時点で「はいよくできました!」なのですが、この方くらいのレベルになると、知ってる文法も多いので、自然とより長い文章で自分の言いたいことを表現できるようになります。

だからこそ、の間違いが発生します。

いずれにしても、どんなときにも答えは「基本」から繋がっています。

この方の間違いのおおもとも、やはり基本の形、その「繋がり」の部分を確認することできれいに繋がりました。

「今さら?」と思った中上級者に対しての自己紹介の練習ですが、この初級者のための参考書は、「自然な会話」をコンセプトに作られているからこそ、どんなレベルの学習者にも「基本」に立ち返る、公式の再確認のための参考書として使っていただけるんだと思います。

 

今後、この参考書の約55章を順番に行って、自然な会話の基本の形を学び直すことになりました。

また追って報告アップしますね!

 

関連記事

Follow SNS

最新の記事