日本語教師の皆様のための『授業に役立つ小さなアイデア集⑭ー文法分析1ー編』

日本語教師の皆様のための『授業に役立つ小さなアイデア集⑭ー文法分析1ー編』

『初級文法なるほど通信トレーニング』の『Bコース』受講中の皆さまの「なるほど！文法分析」を、こちらにupさせていただきます。文法分析の見解は、みんな違うから面白い！のだと、毎回思います。

今回は『んです』のことです♬

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『んです』

Q：
ここは、理由を言う「んです」の使い方です。今まで「理由」は、「〜から」「〜ので」など習いましたが、

①「用事があるので行けません」

②「用事があるんです。行けません」は、何か違いを感じますか？

A：
「ので」→はっきり断わる時に使う。行けなくて申し訳ないという気持ちは含んでいない気がする。

「んです」→はっきりと断りにくい時に使う。行けなくて申し訳ないという気持ちが含まれており、相手にそれが伝わる表現。こんな言い方は失礼かもしれませんが、

「ので」外国人のようなはっきりと物事を言うタイプの言葉

「んです」はっきりと自分の意見を言えない日本人らしい言葉

の様に感じました。

こちらの受講生さんの回答を見たときに

「確かに、なるほど！」と思いました。

皆さんはいかがですか？

このように、自分の「こんな気がする・・・」から分析すると、とても自然な文法分析ができます。

そして、このような感覚を自分の中で再認識できると

導入例1）

A：「ねえ、Ｂさん、今日「茶碗蒸しバー」で、合コンがあるんだけど、一緒に行かない？」

B：「あ、あの新しく出来たお店ね？！」

A：「そうそう、茶碗蒸しに梅干しが入ってて、すっごく美味しいんだって！」

B：「う〜ん、行きたいのはやまやまなんだけど、実は、彼氏が出来ちゃった（から／ので）、行けませ〜ん！」

導入例2）

A：「ねえ、Ｂさん、今日「茶碗蒸しバー」で、合コンがあるんだけど、一緒に行かない？」

B：「あ、あの新しく出来たお店ね？！」

A：「そうそう、茶碗蒸しに梅干しが入ってて、すっごく美味しいんだって！」

B：「う〜ん、行きたいのはやまやまなんだけど、私ね、彼氏が出来ちゃったんだ〜。。。」

いかがですか？

導入例1）の方は、「っということで、じゃあね〜！」っと、さっぱり断っている感じがしますよね？
導入例2）の方は、「実はね、、、」と、ちょっとはにかんでいるようなイメージが沸きますよね？！

こんな会話の比較で「から・ので／んです」のイメージを伝えるのも面白そうですね？！

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